こんにちは
今日は業務等で便利だと話題の「いきなりPDF」シリーズについてレビューを紹介したいと思います。
ソフトウエアのショップや量販店で一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。
PDFを他の形式に変換することで、様々な面倒なことが楽になります。
例えば、公的書類のPDFをオフィスファイルに変換して編集して印刷したり、履歴書などをPDFで取り込んで変換後に編集したり、PDFから数値データをエクセルに起こしたり、することもできます。
そこで今回、変換に特化したソフトである「いきなりPDF to Data Ver.6」という商品の解説とレビューをしていきます。
「いきなりPDF」シリーズとは?
「いきなりPDF」シリーズは、PDFファイルを扱うためのソフトウェアです。このシリーズには、PDFファイルの作成、編集、変換など、様々な機能を提供する製品があります。
例えば、PDFファイルをそのまま編集したり、PDFファイルをWordやExcelに変換するソフトウェアや、PDFファイルを結合・分割するツール、オリジナルなハンコを作成する機能などがあります。
「いきなりPDF to Data Ver.6」よりも上位版をお探しの方は、以下の記事もご覧ください。
「いきなりPDF」シリーズ製品一覧
それぞれの製品の位置付けは以下のようになっています。
製品一覧 | タイプ | 主な特徴 |
---|---|---|
いきなりPDF from スキャナ 3 | PDF作成ソフト | ・スキャン画像を簡単PDF化 ・パナソニック社エンジン搭載 |
いきなりPDF to Data Ver.6 | ファイル変換ソフト | ・Excelでは表組みをセルで再現 ・英語、中国語、韓国語も読み取り |
いきなりPDF Ver.11 STANDARD | PDF編集ソフト | ・高性能、低価格 ・基本機能を網羅した通常版 |
いきなりPDF Ver.11 COMPLETE | PDF編集ソフト | ・高性能、低価格 ・編集も署名もできる上位版 |
「いきなりPDF to Data Ver.6」との違い?
「いきなりPDF to Data Ver.6」は、このシリーズの中で特にPDFからデータへの変換に特化した製品です。
- PDFを「ワード・エクセル・パワーポイント・画像・テキスト・CSV」などへ変換
- 元のレイアウトを保持したまま変換
- AI搭載の高性能OCRエンジンでテキスト読み取り(日本語・英語・中国語・韓国語に対応)
- パスワード付きのPDFファイルも変換できる
- CSV形式に変換することで作業が便利になる
このバージョンは、PDFファイル内のテキストや表を高精度で認識し、それをExcelやCSVなどのデータ形式に変換する機能を持っています。
特に、大量のPDFを効率的に処理するバッチ処理機能や、高度なOCR技術を利用している点が特徴です。
「いきなりPDF to Data Ver.6」のパッケージには、「いきなりPDF to Data Ver.6」と「瞬間テキスト3」が同梱されています。
PDFを変換するメリット
そもそもPDFを変換すると何が便利になるのでしょうか。
例えば次のようなことができます。
PDFからエクセルへ変換すると・・・
- PDFをエクセルに変換してグラフ化できる
- PDFをエクセスに変換して関数などを用いて値が正しいのか合計を計算できる
- PDFをエクセルに変換して文字や数値の並びを変える
- PDFをエクセルに変換してCSVで保存して使う
PDFからワードへ変換すると・・・
- 履歴書をPDFでスキャンしてからワードに変換して何度も使える
- 確定申告書のPDFをワードに変換して編集できる
このようにPDFを変換することで、資料を作り直したりする必要がないので作業が楽になります。
ダウンロード価格
「いきなりPDF to Data Ver.6」はダウンロード版が2,970円です。
ライセンスの台数
ライセンスは1台1PC用です。
買い切り型ソフトなので1回きりの購入でずっと使えます。
ソースネクストの公式ページからダウンロードして、別のPCへシリアルの切り替えも可能です。
動作環境
このソフトはWindows10とWindows11で動作します。
Macには対応していません。
【レビュー】実際に使ってみた感想
ここからは実際に「いきなりPDF to Data Ver.6」を使った際のレビューを紹介します。
インストール作業
まず、ソースネクストのマイページから登録済みの「いきなりPDF to Data Ver.6」をダウンロードします。(約600MBくらいのファイルなので時間がかかります。)
解凍した後にインストールを完了させます。

「いきなりPDF to Data Ver.6」のソフトウエアを起動させると、ソースネクストのログイン画面とライセンス画面が表示されます。いずれも初回のみの入力です。
「いきなりPDF to Data Ver.6」でPDFをWordへ変換してみる [1/2]
このソフト最大の売りである変換機能を使ってみたいと思います。
まず、「いきなりPDF to Data Ver.6」アイコンを起動します。

すると、このような画面が表示されます。
①「+」ボタンを押してPDFファイルを選択します。(この画像では例として「20230530juuminhyouyuusou.pdf」が表示されています。)
② 次に、「出力形式」を選択します。PDFを変換したい形式で選んでください。
「ワード・エクセル・パワポ・画像」などが選択可能です。
③ 最後に、「実行」を押すと、PDFファイルが指定した出力形式で保存されます。


画像では、「住民票の写し等郵送請求書」のPDFファイルをWordへ変換したものになります。
資料を簡単に変換して読み込むことができるので作業工数が減ります。
「いきなりPDF to Data Ver.6」でPDFをPowerPointへ変換してみる [2/2]
続いて、今度はPDFをパワポへ変換してみようと思います。
やり方は先ほど同じように進めていくだけです。

PDFを選択して、出力形式にPowerPointを選択します。そして実行します。

出典:https://www.city.nagoya.jp/shicho/cmsfiles/contents/0000013/13636/2406_shiban_09.pdf

ここでは、例として「広報なごや令和6年6月号(PDF版)市版(全区共通)の9面くらしのガイド」のPDFを使いました。
PDFからパワポへの変換がスムーズに行えました。
一部、レイアウトの読み込みが異なりますが、テキストを読み込みたい場合やデータとして保存したい時に重宝する機能です。
「瞬間テキスト3」でWEBサイトの表をExcelで読み込む [1/2]
「瞬間テキスト3」は購入者のおまけ特典ソフトになります。
このソフトを使うと、テキストや表の読み取りが非常に簡単に行えます。
ここでは、WEBサイトの表を読み込んでみたいと思います。

「表の読み取り」を押します。カーソルが表示されたら任意の箇所をドラッグして囲みます。

これはWikipediaにあるiOSのバージョン一覧の画面です。
この赤枠の部分をドラッグして囲むイメージです。

すると、一瞬でOCRエンジンの機能でWEBサイトの表を読み込みが完了しました。
さらに、「Excelで開く」を押すことで簡単にエクセルに出力できます。

若干、手直しは必要ですが、1つ1つを手入力する必要が無くなるため、作業を大幅に短縮することができます。
「瞬間テキスト3」でPDFの表をExcelで読み込む [2/2]
次は、PDFの表をエクセルで読み込んでから合計を算出してみたいと思います。
PDFの値を手入力するよりも遥かにミスを無くせて簡単です。

ここでは、「期日前投票者数・不在者投票者数(選挙期日7日前)」のPDFファイルのうち、大阪市から寝屋川市までの表を範囲選択してみます。
先ほど同じように「表の読み取り」でPDFの取得したい部分をドラッグして囲むだけです。

すると、わずか数秒で値が取得できました。
そして、「Excelで開く」を押します。

17行目の赤文字のところで、エクセルのSUM関数を使って合計値を算出しました。
PDFの間違いを見つける際に、このようにエクセルに書き出して再度計算することで報告書や資料のミスを減らせます。
以上、製品レビューでした。
このように「いきなりPDF to Data Ver.6」はPDFを様々な形式に変換できます。
また、「瞬間テキスト3」は簡単にファイルやWEBサイトのテキストや表を簡単に取得できます。
特に、テキストや数値の羅列を認識するのが得意なソフトです。
そのため、「いきなりPDF to Data Ver.6」と「瞬間テキスト3」は数値データの報告書作成に非常に最適なソフトであると言えます。
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